Admin   Newentry   Upload   Allarchives

koinu computer

by基4

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

TB: --  /  CM: --

top △

『魔法少女まどか☆マギカ』感想(10話まで) 

『魔法少女まどか☆マギカ』もうすぐ最終回ですね。なので、10話までの感想を書いておこうと思います。覚え書き程度のつもりが、結構長くなってしまいました。

■「魔法少女=作家」であるという説がありますが、
http://anond.hatelabo.jp/20110222133724
僕もそう思います。『魔法少女まどか☆マギカ』は「作り手の話」だと受け取ります。
なぜなら、それによってエネルギーをもらえるからです。



■「嫌な事もつらい事もいっぱいあるだろうけど、それを乗り越えた時の満足感が、ママにとっては最高の宝物なのさ」(まどかパパ鹿目知久)

「魔法少女=作り手」とした場合、「魔女と戦う事=ものを作るという行為そのもの」と考える事ができるのではないかと思います。
では魔女とは何か。

この場合、それを明らかにする事にあまり意味はない気もします。が、あえて言うなら……世の理不尽。作家が乗り越えるべき運命そのもの。事故、病気、家庭、食事、時間、慢心、枯渇、老化等々……そういったもの全て(まあ、あるじゃないですか、色々と。もの作ってると)。作り手にまつわる暗い話なんて腐るほどありますものね。
リタイアした時、皆「魔女」というタイトルの本に、新しいページとして加わると。

「どんなに才能があっても色んな事情でそれを続けられない人は大勢いる。でも、運がいいのか悪いのか、町蔵君はマンガをやめなかった。」「――いや、やめられなかった。」(日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』)

そうは言っても、次のように解釈するのが僕は好きです。ものを作るという行為にまとわりつく、得体の知れない何かを「魔女」と呼んだ、と。
もの作りに潜む謎。それはなかなか言葉にできないし、容易に説明できない(だからこそ、こういう作品の存在意義があるわけでしょう)。作者は『まどか☆マギカ』という作品を通じ、それが何なのかを伝えようとしているのでないか。僕はそう思います。



■「もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わない事ね。」「さもなければ、全てを失う事になる。」(ほむら)

作家になるんなら腹をくくれというお達し。作中、手を変え品を変え表れるメッセージ。

「キュゥべえにだまされる前の、バカな私を……助けてあげてくれないかな」(まどか)

そう思う事も一度や二度はあるでしょう、ずっとやってれば。心が折れかけた時なんかには。でも選んだのは自分です。

「でもね、ちゃんと選択の余地がある子には、きちんと考えた上で決めてほしいの。私にできなかった事だからこそ……ね」(マミ)

「そうするしか他に仕方ない奴だけがやることさ」(杏子)

「あたしって、ほんとバカ」(さやか)



■「だから私、魔法少女になれたら、それで願い事はかなっちゃうんです」(まどか)
 「大変だよ」(マミ)

なるよりもなった後が大変というお話。



■「彼女だけは、契約させるわけにはいかない」(ほむら)
 「自分より強い相手が邪魔者ってわけ?いじめられっ子の発想ね」(マミ)

ばっさり。



■「ひどいよ……」「みんなのためにずっと独りぼっちで戦ってきた人なのに、誰にも気付いてもらえないなんて、そんなの……寂しすぎるよ……」(まどか)
「そういう契約で、私達はこの力を手に入れたの」(ほむら)

報われないのが当然というより、それがルールとでも言わんばかりです。

「誰のためでもない。自分自身の祈りのために戦い続けるのよ。誰にも気づかれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ」(ほむら)
「……私は覚えてる。マミさんの事……忘れない!絶対に!」(まどか)
「そう……そう言ってもらえるだけ、巴マミは幸せよ。羨ましいほどだわ」(ほむら)
「ほむらちゃんだって、ほむらちゃんの事だって私は忘れないもん!」(まどか)

ものを作るとはどういう事か。その答えの一つである可能性。
または作り手に対するエール。



■「あの契約は、たった一つの希望と引きかえに、全てをあきらめるって事だから」(ほむら)

苛烈な考え方です。ストイック。



■「魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ」「他人のために使ったところで、ろくな事にはならないのさ」(杏子)

経験則?



■杏子と杏子の父の話(7話)

「これが正解だ」と思って作ったものが不評……よくある事です。
欠点らしい欠点のないものができた。不評でした。よくある事……。

「5分でいい。ちゃんと耳を傾けてくれれば、正しい事を言ってるって、誰にでもわかったはずなんだ」「なのに……誰も相手をしてくれなかった」(杏子)



■「魔女に勝てないあたしなんて、この世界にはいらないよ」(さやか)

厳格に理想を追求した結果、潰れてしまった人のお話。こういう事もあるよと。
ただし、「理想を追求するのは間違いである」という話ではなく、「(理想を追求するあまり)自分を過度に追いつめるな」という話ではないかと。

「ねぇ、この世界って守る価値あるの?あたし何のために戦ってたの?教えてよ」(さやか)

杏子は昔の自分を見るようで、さやかを放っとけなかった。放っとけなかったんですね。

「あたしだって、考えてみたら、そういうのに憧れて魔法少女になったんだよね。すっかり忘れてたけど、さやかはそれを思い出させてくれた」(杏子)



■「彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!」(ほむら)

魂を奪われるほど感動した作品。その作者に対する強烈なあこがれ。何とかしてこの感動を形にしたい。伝えたい。自分にもこんな作品が作れたら。そんな思いがあふれて止まらない。
それがスタート、ではないでしょうか。
魔力の源、あるいは呪い……ソウルジェム。時がたつにつれ、それは濁るでしょう。どうしたって不純物が混ざってくるから。けれど、クリアにする方法はあります。ソウルジェムはその輝きを取り戻します。何度でも。

「でも頼むからロックンロールバンドなんかにお前の人生をゆだねたりしないでくれ 自分にさえ責任が持てないような奴らに」(オアシス『Don't Look Back In Anger』)



■「私、魔女にはなりたくない……嫌な事も悲しい事もあったけど、守りたいものだってこの世界にはたくさんあったから」(まどか)

作り手の素直な気持ちでしょう。



■「あなたがが魔女に襲われたとき間に合って……今でもそれが自慢なの」(まどか)

一番好きなセリフ。涙が出ます。まさにこれ。これでしょう。
自慢できる事なんて、何一つありませんでしたから。僕には。作り手のはしくれになる前には。

「こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから」(まどか)

「幸福は労働と仕事に対する誇りから来る」(映画『ガンジー』)



■「交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる 押し寄せた闇 振り払って進むよ」(ClariS『コネクト』)

「『コネクト』ってどういう意味かな?作り手と受け手がつながるって事?」と、ある人に聞いたら「約束の事じゃない?」と返されました。なるほど。
それは作り手と受け手が交わした約束?あるいは、色んな事情でそれを続けられなくなった、全ての作り手との約束?
……。

スタッフさん達の決意表明と受け取りました。



■最終話では、スタッフさん達の制作に対する姿勢が示されるのではないか。と、やはり僕は期待してしまいます。「ものを作るとはこういう事だ」「作り手とはこういう存在だ」みたいなのを。「すでに示されてるだろ」って?その通りです。欲張りなのはわかっています。でもどうしても、さらなるものを期待してしまうのです。
だって『まどか☆マギカ』なんですから。

ただ僕は10話まででもう十分にエネルギーをもらいました。だから今はとにかく、ありがとうございましたと言いたいです。このような素晴らしい作品を作って下さった方々に。



■以上、僕にとっての『魔法少女まどか☆マギカ』でした。



……にしても、くそー、まどかかっこよすぎ!

(「魔法少女=作り手」とするなら)『まどか☆マギカ』では明らかに「作り手になるのは間違った事」とされています。「作り手になるな」というメッセージがくり返し何度も表れます。何度も何度も……。
にもかかわらず、この作品は「作り手になる事」を肯定しているように見えます。力強く。

まどか。

魔法少女として生き、魔法少女として死んだまどか。彼女は悲壮感など微塵も感じさせず、凛として、ただただ幸福そうで、そしてどこか脳天気にすら見えます。

「バンドをやるってのは、簡単さ。バンドをやめて、生活のために働くほうがきつい。こんなの楽しいもんだぜ。歌を歌ってさ、な?ハイになってギグをやって酒飲んで、わかるだろ?毎日休日みたいなもんさ」(リアム・ギャラガー)

まどかは言います。


「だから、魔法少女になって本当によかったって……そう思うんだ」


スポンサーサイト

Category: 日記

TB: 0  /  CM: 2

top △

この記事に対するコメント

面白い捉え方ですねー。まさに作品を生み出す側に居る基4さんならでは。

そして、魔女退治の対価としてグリーフシードを得られるって最初にありましたけど、魔法少女を作者と見たら納得できますね。


そして虚淵さんの中では自分がワルプルギスの夜なのかも・・・・。なんてふと思ってしまいました。

さいは #- | URL | 2011/04/23 13:37 * 編集 *

それはどのような意味で……でしょうか。
よろしければお教えください。

基4 #- | URL | 2011/05/08 18:07 * 編集 *

top △

コメントの投稿
Secret

top △

トラックバック
トラックバックURL
→http://motoyone.blog73.fc2.com/tb.php/125-be5a5043
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

2017-10
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。